黄斑円孔

黄斑円孔とは

黄斑円孔とは、眼の中にある黄斑部の網膜に孔があく病気で、主に高齢者に見られます。黄斑部は、視力に欠かせない視覚の中心部分で、明るい光や色彩を捉えることができます。

黄斑円孔の原因

黄斑円孔は、加齢によって生じるものがほとんどであり、特に女性に多く見られます。また、糖尿病や高血圧、喫煙などの生活習慣病や、過度の紫外線の影響も黄斑円孔の発症リスクを高めることが知られています。

黄斑円孔の症状

黄斑円孔の症状としては、中心視野の歪みや変形が挙げられます。
また、視力の低下やぼやけ、色彩感覚の変化などが現れる場合もあります。これらの症状は徐々に進行し、最終的には重度の視力障害を引き起こすことがあります。

黄斑円孔の診断には、眼底検査や光干渉断層計(OCT)などの検査が用いられます。

黄斑円孔の治療

治療法としては、手術が第一選択になり、早期発見・早期治療が重要とされています。

予防としては、生活習慣の改善や、適切な眼のケアが挙げられます。例えば、野菜や果物を豊富に摂取することで抗酸化作用を高めたり、紫外線対策をしっかり行ったりすることが大切です。

最後に

黄斑円孔は、高齢者に多く見られる病態の一つであり、徐々に進行するため、早期発見・早期治療が重要です。予防には、生活習慣の改善や適切な眼のケアが必要です。

執筆者の画像

著者名 泉 直宏

日本眼科学会専門医

ICL(眼内コンタクトレンズ)認定医

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