円錐角膜

円錐角膜とは

円錐角膜は、角膜が楕円形ではなく円錐状に膨らむことで生じる病気です。この病気は、通常は若年層で発症し、視力障害や眼の乾燥、眼の痛みなどの症状を引き起こすことがあります。

円錐角膜は、進行性の病気であり、病気が進むにつれて、角膜が薄くなり、乱視が強くなります。最終的には、角膜移植が必要になる場合があります。

円錐角膜の原因

円錐角膜の原因はまだよく分かっていませんが、遺伝的な要因、角膜の形状や構造の異常、外傷などが関与していると考えられています。病気の進行を遅らせるために、眼科医師は、眼鏡やコンタクトレンズの処方、角膜硬化剤の使用、角膜リングの挿入などの治療法を選択することがあります。

角膜移植が必要になる場合

重度の円錐角膜の場合、角膜移植が必要になる場合があります。角膜移植は、健康な角膜を提供者から取得し、患者の角膜に置き換える手術です。この手術は、患者の視力を改善するために非常に効果的ですが、移植後にも炎症や拒絶反応のリスクがあります。

新しい治療法

最近の研究では、角膜リング挿入や角膜硬化剤の使用といった新しい治療法が開発されています。さらに、最近の研究では、幹細胞や遺伝子治療を用いた角膜治療についても研究が進んでいます。

最後に

円錐角膜は、若年層で比較的一般的な病気ですが、早期発見と治療によって、視力の損失を遅らせることができます。視力の変化や目の異常を感じた場合は、すぐに眼科医に相談することをお勧めします。

執筆者の画像

著者名 泉 直宏

日本眼科学会専門医

ICL(眼内コンタクトレンズ)認定医

医師紹介ページはこちら 来院予約はこちら

TOP