結膜弛緩症

結膜弛緩症とは

結膜弛緩症は、年齢を重ねることで起こる症状の一つであり、結膜がたるんでしまうことが特徴です。この症状はドライアイの症状と似ており、「目がべちゃべちゃする」「ごろごろする」といった症状が現れます。結膜弛緩症は比較的軽度であり、重篤な病気ではありませんが、症状が悪化すると、日常生活に支障をきたすことがあります。

結膜弛緩症の症状

結膜弛緩症は、高齢者によく見られますが、若い人でも発症することがあります。また、ドライアイのような症状を訴える場合は、結膜弛緩症の可能性があるため、早めに診察を受けることが重要です。

結膜弛緩症は、目をこすったり、目を擦ったりすることで症状が悪化することがあります。また、過度なアルコールの摂取や喫煙、不規則な生活習慣などが症状を悪化させる要因となります。そのため、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。

結膜弛緩症の治療

結膜弛緩症に対する治療法は、目薬や点眼液などの目の薬を使用することが一般的です。症状が軽度の場合は、目薬を数日間使用することで改善することがありますが、症状が重度の場合は、長期的な治療が必要となる場合があります。また、ドライアイと同様に、保湿が重要となります。目が乾燥しないよう、こまめに目を休めたり、目の周りを温めたりすることで、症状の軽減につながります。

結膜弛緩症は、比較的軽度な症状であるため、注意が必要ですが、早期発見・早期治療することで、症状の改善が期待できます。また、健康的な生活習慣を心がけることで、症状の悪化を予防することができます。具体的には、十分な睡眠をとることや、適度な運動を行うこと、バランスの良い食事を心がけることが挙げられます。また、目の疲れを軽減するために、パソコンやスマートフォンを使用する際は、適度な距離を保ち、こまめに休憩を取ることも大切です。


一方で、結膜弛緩症が重度化した場合、治療が難しいケースもあります。また、結膜弛緩症が進行すると、手術が必要となることもあります。

最後に

結膜弛緩症は、日常生活に支障をきたすことがあるため、早期発見・早期治療が重要です。症状が気になる場合は、眼科を受診して適切な治療を受けることをお勧めします。また、健康的な生活習慣を心がけることで、目の疲れやストレスを軽減することができ、結膜弛緩症の予防にもつながります。

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著者名 泉 直宏

日本眼科学会専門医

ICL(眼内コンタクトレンズ)認定医

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